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2025/11/13

長岡移住のきっかけは“花火とラジオ”?大阪出身者のリアルな移住体験記

きっかけは花火とラジオ!? 長岡に魅せられた大阪人の移住談

2025年6月、大阪出身の私は長岡に縁もゆかりもないまま、地元企業への転職をきっかけに新潟県長岡市へ移住しました。

長岡に親族や友達がいるわけでもない私が、なぜ”長岡移住”という選択肢にたどり着いたのか。

今回は、長岡への移住を決めるまでの道のりや心の動き。

そして実際に移住してみて感じたリアルな暮らしについて、私の視点からお話しします。

花火とラジオが長岡移住のきっかけに

きっかけは花火とラジオ!? 長岡に魅せられた大阪人の移住談
沖縄に住んでいたとき、家から徒歩10分でこの景色でした

長岡への憧れを初めて抱いたのは2022年の夏。

大学時代から住んでいた沖縄で、会社勤めをしている頃でした。

きっかけとなったのは長岡花火のYouTube配信。

花火自体も2020年、2021年とコロナ禍で中止となり、3年ぶりに長岡まつりが開催されるというタイミング。

それまで長岡花火といえば、日本三大花火の一つということくらいしか知らず、実際どんな花火が上がるのかも全く知りませんでした。

そして、その時たまたまYoutubeでおすすめに出てこなかったら、長岡花火の配信を見ることもなかったと思います。

配信が始まり、何の気なしに見始めると、花火の迫力、色鮮やかさ、なにより画面いっぱいに広がる規模のデカさに驚き、2時間以上ある配信の時間があっという間に感じられるほどでした。

『復興祈願花火フェニックス』では、花火を見て初めて鳥肌が立ったのを覚えています。

小さなパソコンの画面なのにも関わらず圧倒され、「いつか絶対に生で見てみたい、でもさすがに沖縄からは遠いしお金もかかるし、実際に見られるのはいつになるのかな…」という複雑な余韻に浸っておりました。

このあと、もう一つのきっかけが訪れます。

花火の配信が終わった直後に始まったのは、地元FMラジオ局のパーソナリティが放送する交通情報バラエティ。

花火の感想を語りあったり、長岡から各地に帰る方々のための渋滞情報などを放送するというものですが、フリートークが弾みまくる影響で全然交通情報が入らないんですよね。

「なんやこのゆるすぎる番組は!」

ラジオが大好きな自分には衝撃的でした。

すぐにラジオ局を調べ、それがコミュニティ局の「FMながおか」であること、また毎日の放送がインターネットラジオで沖縄でも聴けることを知り、次週から夕方の放送番組に毎週のように投稿する日々が始まります。

そして市民になった今でも投稿は続けています。

長野への人事異動が転機に

きっかけは花火とラジオ!? 長岡に魅せられた大阪人の移住談
復興祈願花火フェニックスは画角に収まりきらないほどの迫力

翌年の秋、これまた大きな転機が突然やってきました。

それは、沖縄から長野への人事異動。

最初は南国から雪国への異動にただただびっくりし、それまで10年以上住んでいた沖縄を離れることにかなりの寂しさを感じていましたが、よく考えると長野は新潟のお隣。

気候の変化に戸惑いを隠せなかったのは事実ですが、長岡の方から近づいてきてくれた形となり、嬉しかったのを覚えています。

長野に引っ越してからというもの、今まで行きたかったけど行けなかった気持ちを取り返すように、ほぼ月1回のペースで長岡に通うようになります。

ある時はラーメンを食べに、またある時は国営越後丘陵公園で季節の植物を見ながら何も考えずにまったり過ごしたり…。

長岡移住のきっかけは“花火とラジオ”?大阪出身者のリアルな移住体験記
国立越後丘陵公園にて。バラの開花時期は園内がバラの香りでいっぱいに

通っていくうちに長岡花火のことを学ぶ機会もあり、スタートと同時に打ち上がる白菊3発は、かつて1945年8月1日の長岡空襲で犠牲となった方々への慰霊の花火であることを知りました。

毎年長岡まつりの日程が8月2日・3日に固定されていること、初日は慰霊祭が行われていること。

長岡に来なければ分からなかったことが多かったですね。

恥ずかしながら長岡空襲自体知らなかった私は、ただ規模の大きい花火が2日間打ち上げられるという単純なものではなく、1発1発に長岡市民の強い思いが込められていることも勉強できました。

四季折々の景色が美しく、食べ物が美味しいし(自分にとっては一番重要でした)、温泉も多い。

私は沖縄にも長野にもなかった、花火以外の長岡の魅力に引き込まれていきました。

もちろん、去年の長岡花火は長野から弾丸日帰りで8月2日の初日を見に行きました。

2年越しの念願の視界いっぱいに広がる鮮やかな花火。

そして身体を貫くような音と衝撃。

当然ですがパソコンの画面とはスケールが違いすぎて、到底体験することができないことでした。

また、ほぼ時を同じくして毎週投稿している番組のパーソナリティさんからも「長岡はいいところだよ!市役所に移住定住相談センターっていうのがあるから良かったら行ってみたら?」と勧められました。

確かに通うくらいなら住んだほうがいいよなあ、とすぐに市役所を訪れたことは言うまでもありません。

長岡市の移住定住相談センターへ相談

きっかけは花火とラジオ!? 長岡に魅せられた大阪人の移住談
初めて食べた『青島食堂』の長岡生姜醤油ラーメン

移住定住相談センターでは、街も海も山もある市内各地域のそれぞれの特徴・交通関係・積雪量の場所ごとの違いなど、長岡の地理があまり分かっていない私にスタッフの方が事細かに教えてくれました。

その中で、「ながおかの人に会いに行こうツアー」というものを勧められ参加。

これは、センターの担当の方のアテンドのもと長岡市民の先輩方にお話を伺い、「移住してみて苦労したポイント」や、「これがあると生活に便利」など、リアルな経験談を直接聞くことができるツアーです。

移住前に準備したほうがいいものや、移住の際の心構えのようなものも教えてもらいました。

ネットや本で調べても分からなかったことも多く、移住を検討されている方は絶対参加したほうがいい!と思うくらい「ながおかの人に会いに行こうツアー」はおすすめです。

『ながおかの人に会いに行こうツアー』にて。
雪国植物園 大原久治園長に園内を案内いただきました

移住定住相談センターへのお問い合わせページはこちら↓

実際に長岡へ移住して感じたこと

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寺泊魚のアメ横で売っている海鮮串。どれを選んでも美味しい

実際移住となるとお金もかなりかかりますし、今まで働いていた会社を離れることが必要だったり、何もかも一から始まるという精神的な負担もあります。

でも自分自身今回の移住は、住んでみてから感じる想定外のギャップなどもなく大変満足しています。

それには事前の準備があったからこそ。

市役所の方のサポートを全面的に受けることができたことも一つの要因だったと思います。

あとは長岡花火とラジオが繋いでくれた縁を大切に、これから生活していきます。

この記事を書いた人

板坂祐樹
板坂祐樹
大阪府熊取町出身。長岡花火と地元コミュニティラジオに魅力を感じ、植物の卸売市場、中古車販売会社から長岡の地元企業に2025年7月に転職し移住。食べること(特にラーメン、海鮮)、温泉が大好き。時間さえあればグルメ・日帰り温泉を探してドライブしている。NPO法人こどもみらい食堂にて学習支援ボランティアとしても活動。