移住情報ブログ

交通 暮らし 気候

2026/1/22

車の雪国対策|元車屋が教える冬道の走り方・防錆・必携アイテム

前回の記事では、移住先で車は必要なのかというところから、雪国での車の選び方・スタッドレスタイヤの選び方など、基本的なところを押さえました。

そこで今回の記事は、もう一歩進んで車の雪国対策について掘り下げます。

長岡の冬道で安全に走るコツ、融雪剤による錆対策、視界確保の解氷ウォッシャー液など必携アイテムまで、元車屋の実体験で解説します。

自身の車を持たない選択をした方も、もしかしたら会社の車に乗ることもあるかもしれませんので、社用車利用の方にも参考になれば幸いです。

雪国を走るなら知っておきたい長岡の消雪パイプ

消雪パイプの威力
写真向かって右側の道路は消雪パイプがあり、左側にはありません。これだけの差が生まれます

長岡市内は道の至るところに消雪パイプが張り巡らされています。

ある程度雪が降ると等間隔に設置された噴出口から水が噴き出し、地面に積もった雪を溶かします。

このパイプの内部のサビが毎年稼働開始時に一緒に噴き出すため、市内の道路は赤茶色に染まってしまっているのも長岡市内の特徴です。

そして、その効果は消雪パイプがない道路と比べても一目瞭然。

水が出ているところはアスファルトも見えており、全体がシャーベット状になっていますが、出ていないところは雪が積もったままになっています。

当然ながら走りやすさも違います。

実際走ってみても、アスファルトが見えていることによる安心感もありますね。

ただ、全区域にあるわけではなく、突然消雪パイプが途切れているところも市内は多数あるため、走る際は注意してください。

雪道の走り方とNG操作

轍がないところは特に注意して走行しましょう
轍がないところは特に注意して走行しましょう

雪道での鉄則は”急がつく動きをしない”ことです。

具体的には急発進、急加速、急ブレーキ、急ハンドルなど。

路面は雪でガタガタになっており、スタッドレスタイヤを履いていても滑りやすい環境になっています。

また、雪が積もった上を何台も車が通るため、轍(わだち)ができている部分とそうでない部分が生まれます。

進路変更や交差点を右左折する際、雪が盛り上がっている部分を乗り上げながら通過することになるため、そこで上記のような動きをすると途端にハンドルが取られます。

場合によっては事故につながる恐れもあるので、ゆっくりと発進し、じわじわと加速、車間距離にも余裕を持ってブレーキをかけることを心がけ、進路変更する際は細心の注意を払いながら行いましょう。

融雪剤と車の錆対策

大雪が降ることが事前に予測されている場合、自治体はあらかじめ対策として、融雪剤を道路上に散布するときがあります。

特に山道だと路肩に積み上げられていたりして多く見受けられるかもしれません。

融雪剤は、小さなあられ状の粒(塩化カルシウム)が散布車から大量に撒かれます。

この物質は水と反応すると発熱する性質を持っているため、雪が溶けやすくなるという仕組みなのですが、塩化カルシウムという名前にも入っている通り塩分が含まれている物質のため、金属の塊である車に触れたまま、そのまま放置していると今度は車が錆びてしまいます。

ボディの外から見える部分は洗車で落とすことができますが、やっかいなのが車の下回り。

長岡含め雪国のガソリンスタンドの洗車機にはオプションとして”下部洗浄”があり、その名の通り車の下回りを高圧ジェットで洗うというものがあります。

しかし車の下はツルッとした平面ではなく、複雑に入り組んでいます。

そのため、どうしても洗い残しが生まれやすく、結果としてそこから錆びが広がってしまいます。

ボディも錆を放置していると少しずつ広がっていきます
ボディも錆を放置していると少しずつ広がっていきます

錆びが広がりすぎて穴が開いたりすると最悪車検に通らず、高額な修理費を支払わないといけなかったりするため注意が必要です。

そこで雪国で車を検討する場合、必須と言っても過言ではないのがアンダーコート

アンダーコートは特殊な液体を車の下回りに吹き付け、直接塩化カルシウムと金属が触れないようにします。

整備工場がついているガソリンスタンドや、車屋さんでも施工可能です。

値段は安いもの(だいたい耐久1年)で1万円台から、品質を上げて耐久年数4年くらいのものとなると4~5万円くらいとさまざまです。

使用する液体の量でも変わってくるため、使用する面積=車の大きさでも変化します。

また、雪が降らない時期でも地面の砂や石を巻き上げることで、吹き付けた層が削れることもありますので、耐久年数はあくまでも参考値となります。

車載グッズのおすすめ|雪国対策アイテム

個人的おすすめアイテム

長岡で車を持つにあたり、これはぜひ積んでおいた方がいいものがあります。

個人的に殿堂入りのグッズはスノーブラシと長靴のセットです。

地元の人に聞いてみると、スノーブラシとスコップのセットも多いようです。

タイヤが雪にはまってしまった”もしもの時”のために、脱出用の滑り止めマットを車載している人もいるようです。

これらに加えて、個人的にぜひおすすめしたいアイテムがあります。

フロントガラスが凍ってしまった場合、暖房をつけてもなかなか解けず、出発するまで時間もかかってしまいますよね。

だからといって、焦ってお湯をかけるのはやめましょう。

急激な温度差でフロントガラスが割れてしまう恐れがあります。

そこで役に立つのは!”解氷ウォッシャー液”です。

カー用品店のオリジナル商品が比較的安価で質も十分です
カー用品店のオリジナル商品が比較的安価で質も十分です

普通にウォッシャーでガラスに吹き付けるだけで簡単に表面のガラスが解けます。

これならガラスを傷めることもなく、また普通のウォッシャー液としても使えます。

直接ガラスにかけても解けますが、量を使ってしまうので、車に補充して噴射するのがおすすめです。

カー用品店でも山積みで販売されているので、参考にしてみてください。

まとめ|車の雪国対策は“慣れ+準備”で安全に

長岡で車を持つ際の雪国対策ですが、まとめると下記のようになります。

  • 路面の読み方(消雪区間の切れ目・轍)
  • 運転の基本(急操作をしない・余裕ある車間)
  • 車両保護(アンダーコート・下回り洗浄)
  • 視界確保と装備(解氷ウォッシャー液・スノーブラシ等)

初雪前にチェックリスト化し、タイヤ・バッテリー・備品を点検しておけば、突発の降雪でも慌てません。

実際雪道を運転してみてわかることもあります。

くれぐれも気をつけながら、安心の冬ドライブをぜひ楽しんでください!

この記事を書いた人

板坂祐樹
板坂祐樹
大阪府熊取町出身。長岡花火と地元コミュニティラジオに魅力を感じ、植物の卸売市場、中古車販売会社から長岡の地元企業に2025年7月に転職し移住。食べること(特にラーメン、海鮮)、温泉が大好き。時間さえあればグルメ・日帰り温泉を探してドライブしている。NPO法人こどもみらい食堂にて学習支援ボランティアとしても活動。