こんにちは!新潟県長岡市広報・魅力発信課の佐藤です。
長岡市への移住定住を担当する課として、当課が発足してから、お陰様で年間200件近くの移住相談を受けています。
「就職」「住まい」「雪国の暮らし」「子育て」と移住に関する相談の中でも最も多いのが「移住支援金」に関する相談です。
移住支援金は地方へ移住するきっかけとなっていますが、今年度、支給要件のひとつである「関係人口」が大きく変更します。
今回、関係人口に関する要件の中で重要ポイントとなる「移住サポーター」について解説させていただきます。
支給要件のひとつである「関係人口」とは?
さて、移住支援金は東京圏(埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県の条件不利地域を除く地域)から長岡市に転入し要件を満たす方に支給する、国が進める移住施策のひとつです。
支給要件は大まかに【移住元に関する要件】と【就業先に関する要件】の2つ分かれています。
- 移住元に関する要件
東京23区の在住者または東京圏から東京23区へ通勤している方が対象 - 就業先に関する要件
「就業」「専門人材」「テレワーク」「関係人口」「起業」のいずれかの要件を満たすことが条件
この中で「関係人口」だけが各市町村の裁量に任せられている独自要件になります。
『関係人口とは』
地域や地域の人々と多様に関わる人々のことをいいます。地方では人口減少・高齢化により、地域づくり担い手不足という課題を抱えています。関係人口と呼ばれる変化を生み出す人々が地域外から入り、その地域に参画し、地域づくりの担い手となることが期待されています。
「関係人口」について長岡市が考えていること
さて、前述のとおり「関係人口」に関する要件は各市町村の裁量に任されていますが、令和4年度以前の要件は、以下のとおりでした。
- 長岡市へのふるさと納税の額が4万円を超えていること
- 長岡市が指定する移住に向けたイベントに参加の実績があること
- 長岡市出身者又は長岡市に所在する学校教育法に定める大学、高等専門学校又は専修学校(専門課程に限る。)を卒業した者で、34歳以下又は就職氷河期世代(昭和41年4月2日から昭和61年4月1日までに生まれた者をいう。)に該当すること
どの要件も関係人口に関わる大切なことですが、「関係人口と呼ばれる変化を生み出す人々が地域外から入り、その地域に参画し、地域づくりの担い手となること」という面では非常に希薄に感じます。
そのため、長岡市ではもう少し踏み込んだ形で、関係人口に関わられるように令和6年度より関係人口に関する要件を改正することにしました。
関係人口に関する要件の改正ポイント
移住された方がより地域に関われるように、令和6年度の関係人口に関する要件を以下のとおり改正しました。
※以下の要件は令和6年4月1日以降に転入した方が対象です。
■次の要件のAとBの両方に該当し、かつ、アからオまでのいずれかに該当すること。
すべてに該当しなければいけないもの
- A 長岡市への移住後に「移住サポーター」として市の移住定住促進事業に協力していただける方
- B 新潟県内の事業所に就業した人、もしくは新潟県内で起業した人、またはNAGAOKA WORKER協議会会員企業にNAGAOKA WORKERとして就業した人
いずれかに該当すればよいもの
- ア 転入前において長岡市の指定する「移住体験ツアー」に参加した実績がある
- イ 転入前において長岡市の指定するお試し移住施設に滞在した実績がある
- ウ 長岡市出身者(長岡市内の中学校卒業者)で、申請時において30歳以下である
- エ 長岡市に所在する学校教育法(昭和22年法律第26号)に定める大学、高等専門学校又は専修学校(専門課程に限る)を卒業した者で、申請時において30歳以下である
- オ 転入前において、長岡市移住定住相談センターに対面又はオンラインで移住に関する相談を行って相談記録簿に記録されており、かつ、令和6年6月30日までに実施した市の指定する移住定住に関するイベントに参加実績がある
この内容で一番のポイントが、関係人口の要件に該当する方の全員が必須となる「移住サポーター」です。
この「移住サポーター」が「関係人口と呼ばれる変化を生み出す人々が地域外から入り、その地域に参画し、地域づくりの担い手となること」につながることを期待して新たに設定したものになります。
移住サポーターとは?
安心かつスムーズに移住できる環境作り
安心してスムーズに移住できる環境やコミュニティ作り、移住情報の発信など、様々な方に「移住サポーター」として携わっていただきたいと考えています。
- 長岡市への移住検討者や移住して間もない方との交流やサポートに協力いただける方
- 移住者同士のコミニティーやネットワークに興味がある方
- 長岡暮らしや市内の地域の魅力を発信したいと思っている方 など
もちろん、仕事や暮らしに支障が出ないように、無理のない範囲での協力ですのでご安心ください!
例1:移住後の「移住者交流会」に参加
先日開催された「移住者交流会・長岡ボードゲームのはじめ方」
定期的に開催する移住者交流会に参加いただき、移住して間もない方に長岡暮らしや魅力についてお話しいただくことも移住サポーターの取り組みのひとつです。
他にも長岡市が依頼する移住者アンケートに協力いただくことでもOKです。
例2:移住ブログで長岡暮らしを発信
長岡市移住ブロガー 榎本さんのブログより
長岡暮らしや市内の地域の魅力を発信してみたいという方は、ぜひ長岡市の移住ブロガーになっていただきたいです。
移住者目線で書いた移住ブログは、移住検討者にとって貴重な情報源です。
ブログの執筆は無理のない範囲で構いませんので、1年1本のペースでも大丈夫です。
例3:お試し移住体験や日帰り移住ツアーの参加者に先輩移住者としてアドバイス
先輩移住者とお試し移住体験に参加された方との交流会
長岡市では移住検討者に長岡暮らしを体感いただくため、「お試し移住体験」を行っています。
参加者に先輩移住者として、移住のアドバイスやおすすめのスポット、雪国の暮らしなどをお話しいただき、安心してスムーズに移住できるようにご協力をお願いしたいです。
移住者が安心してスムーズに移住いただくために
長岡市は移住定住のため、様々な取り組みを行っていますが、先に長岡市に移住された方の協力があってこそ、移住を検討される方にとって初めて有益なものになります。
「移住サポーター」の存在が、必ずや移住される方にとっては大変心強く、長岡市に愛着をもってもらえるきっかけにも繋がると考えています。
今回、そんな思いで関係人口に関する要件を改正しましたが、ご不明な点がありましたら、ご相談はLINEが大変便利ですので、ぜひLINE公式アカウント「長岡市移住定住相談センター」をご利用ください、お待ちしております!