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2023/5/17

ゼネコン女子から地域おこし協力隊へ!私が長岡に移住して暮らす理由

ゼネコン(工事現場の現場監督)から転職し、地域おこし協力隊として新潟県長岡へ移住し3年目に入りました。

この記事では、「地域おこし協力隊」として長岡市という地域へ移住し暮らすことについて、また、なぜ私が地域おこし協力隊になろうと思ったかなどを書きたいと思います。

長岡を選んで地域おこし協力隊になった理由

長岡市の「地域おこし協力隊」になった理由は、「人に勧められて面白そうだったから」です。

もともと長岡市にまったく縁がなかったわけではなく、15~20歳までのあいだ長岡高専という学校に在学し、学生寮に住みながら長岡市で暮らしていました。

高専を卒業後に就職し、転職を考えているときに母校の高専へ遊びに行き、たまたま恩師の部屋に電気が付いていたので顔を出しました。

転職を考えている、という話をすると「地域おこし協力隊っていうの募集してるんだけど、お前に向いてるんじゃない?」と言われ、概要を聞いて「楽しそう!」と思ったので、その場で即決し応募をしました。

私は学生時代に長岡市に住んでいた時から本当に人に恵まれていて、「大人になってからもいつか長岡市で暮らしたいなあ」と思っていたくらい、長岡の人がとっても大好きで、まちのことも大好きでした。

そんな長岡でまた暮らせる!しかも大好きな長岡の人と関わる仕事をしながら!

好きなもの(場所)と好きなもの(仕事)が一気に揃ったので、やらない手はなかったのです。

「地域おこし協力隊」って何をするの?

地域おこし協力隊をざっくり説明すると、都会から移住をし、その地域が抱える問題や課題を、自分の“得意”を使って解決する職業です。

最長3年間まで働くことが可能で、長岡市では、お給料に加えて家賃の補助(最大¥40,000/月)が出ることが多いです。

また、勤務形態によっては副業も可能です。

私は現在、暮らし特化型の不動産会社と、フリーのデザイナーとして、協力隊とは別で兼業をしています。

移住ありきの職業なので、

「長岡に住んでみたい」
「田舎でゆったりと暮らしてみたい」
「新潟へ戻りたい」

という人には、向いている職業かもしれませんね。

地域おこし協力隊には、「こんな課題を解決してほしい」というミッションが配属先によって課せられます。

私の場合は、長岡市内の大学・高専、企業、行政をはじめとしたさまざまな人が交流して新しいものを生み出す場「NaDeC BASE」を拠点にし、組織の活性化やコーディネート、場の運営を行うのが、ミッションです。

そこに、自分の”得意”をつなげ、私の場合は以下のような活動をしています。

学生と中心としたコミュニティづくり

学生のやってみたい事のサポート、学生向けのイベントの企画運営

SNS(特にinstagram)での情報発信

NaDeCをベースに長岡を盛り上げたい!

私が協力隊として活動をスタートした頃は、施設の知名度自体がかなり低く、受付に座っていても誰も来ない日がしょっちゅう。

まずはこの場所を知ってもらおう!と、運営のアルバイトをしている学生たちとSNS運営を頑張りました。

結果、フォロワーは当初から約4倍に増え、SNSを見て訪れてくれる人も増えてきました。

そんな中で、NaDeC BASEに足を運ぶ学生たちから、「こんな事をしてみたい」「こんな事で悩んでいる」と、相談をされることが増えました。

「日本酒が有名なまちなんだから、もっと日本酒ファンを増やしたい」

と話す青森出身の大学生の声に賛同した学生たちと一緒に、市内の酒蔵と飲食店にご協力いただいて“日本酒ビギナーのための日本酒カクテル”を作ってペアリングイベントを行ったり。

イベントは大盛況。日本酒が飲めなかった学生も、イベントを機に日本酒好きに!

「進路に悩んでいて、学校では出会えないような人に会ってみたい」という学生の声から、面白い大人と話すトークイベントを開催したり。

インスタライブでの配信も行いながら、ゆるゆるとしたイベントを行っています。

「長岡市の大学に進学してきても、市内に就職する学生が少ない」という課題を聞き、学生と社会人がお互いの価値観や考えを知ることができるバルイベントを開催してみたり。

提供するドリンクやおつまみも、長岡ならではのモノで統一しています

自分なりの方法で、まちや住んでいる人たちの課題を一緒に解決するの仕事は、大変なことも多いですが、人と関わったりおしゃべりをするのが大好きな私はとっても楽しく毎日を過ごしています。

転職して好きな地域に移住して正解だった!

こんなにのびのびと楽しく活動ができているのは、いつでも暖かく迎え入れてくれて、多様な考えを受け入れてくれる地域の人たちのおかげだな〜、と移住して知り合ったおじいちゃんからもらった山菜を頬張りながらひしひしと感じています。

転職は勇気がいることではありますが、私は転職して良かったな、と思っています。

前職もとてもやりがいのある仕事ではありましたが、転職して地域おこし協力隊になってからのほうが、のびのびと気持ちよく生活を送れているなあ、と思っています。

長岡の人たちは、おせっかいで、変わった所があって、意志の強い人が多いです。

この3つを「いいな、それ」と思える人が、長岡の協力隊に向いている人なのかもしれません。

長岡市では、いろいろなミッションの協力隊を募集しています(たぶん)。

詳しくは、長岡市の地域おこし協力隊の募集を見てみてください。

長岡市への移住を考えているあなた、地域おこし協力隊 という働き方も、意外とアリかもしれませんよ。

この記事を書いた人

上田夏子
上田夏子
新潟県上越市出身の地域おこし協力隊です。
長岡高専を卒業後、工事現場の現場監督をしていた「元(?)ガテン系」です。
現在は地域おこし協力隊として、NaDeCという組織のコーディネーターをしています。協力隊の活動とは別で、学生と一緒にまちづくり団体をつくったり、趣味でマルシェイベントを開いたりしてます。
好きなものは、おしゃべりとお散歩とすいかです。