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シーサイド 余暇 暮らし

2022/9/29

長岡市寺泊での休日の過ごし方と、移住者の「人間関係ゼロ」問題

ここは長岡市・寺泊。

魚市場と海水浴場で有名な、海沿いの観光地だ。

私は、夫とともに寺泊の内陸部に移住して2年半。

この地で書店・喫茶 Rural Reading を営んでいる。

この記事では、私たち移住者のリアルな休日と、Iターン移住者として直面した「どうやって友達を作るのか」問題への取り組みをご紹介する。

寺泊で楽しむ休日

海が大好きな私たちの、お気に入りの過ごし方は・・

魚市場で、新鮮なお寿司やあら汁を食べたり、

角上魚類の「番屋汁」 は200~300円

魚市場から徒歩すぐの海辺を散策したり。

真夏の短いピーク時以外は混まなくて快適

夕方には、日本海に沈む夕日を眺めながら「きんぱちの湯」の日帰り温泉を利用する。

画像引用元:新潟県観光協会 「にいがた観光ナビ」

海を満喫してリフレッシュし、今日もいい休日だった…と帰路につく。

移住後、しばらくはこれで良かったのだが…

半年ぐらい経つと、寂しいな、と思うようになった。

移住者の「人間関係ゼロ」問題。どうする?

移住から半年経った頃。

親しい友人は既に遊びに来てくれて、あとは淡々と、いつもどおりの暮らし…。

友達がほしいと思った。

私は、移住前はコワーキングスペースでのイベント企画などを仕事にしており、常に「初めまして」の人と接する機会があるのが当たり前だった。

寂しいという感覚を得て、自分がコミュニケーションを求める性格なのだと気付き、人間関係を広げることを目標に、少しずつ行動を始めた。

最終目標は「友達を作る」だが、大人になると親しい友人は数人でよかったりするし、そうそう出会えるものでもない。

①地域の集まりに参加する 若者編

地域おこし協力隊、私設図書館、青空マーケットなど、若者が行なっている、地域をひらく活動をチェックしてみる。

私と夫は「読書」に興味があるので隣の市の私設図書館に行ってみたり、本関連のイベントに参加して、少しずつ知り合いが増えて行った。

②地域の集まりに参加する ご近所編

ご近所の活動を回覧板で知り、おまんじゅう作り、地域活性サロン、みそ作りなどに参加したことがある。

皆さんが集まる場の雰囲気や雑談にふれるだけで、地域への解像度が上がる気がした。

方言を教えて頂いたり、その後お野菜を頂いたり、大切な繋がりに発展していった。

③習い事やスポーツをする

移住前から趣味だったヨガも、移住後にスタジオを見つけて通った。

孤独を感じている時期は、レッスンで定期的に人に会うだけでも気持ちが明るくなったりする。

④何かを始める!

発信でもいいし、プロジェクトでもいい。

自分が何が好きで、どういうことをしたいのか、ささやかでも人に伝え始めると興味が近い人を紹介してもらえたり、思わぬチャンスに出会えたりする。

長岡市には「若者提案プロジェクト」という、アイデアの実現を応援してくれる補助金もある。

応募できる年齢は18歳〜39歳。

私もいつか応募してみたい。

Iターン移住で広がった人間関係

移住から1年経つと、人間関係が広がり始めて寂しい感覚はなくなり、2年経つ頃には友達もでき、移住前と同じくらい人との関わりがある生活になった。

今では、カフェの流行に詳しい年下の友人から、ご近所に住む85歳の短歌の師匠まで、様々な人にお世話になって生きている。

友達の多様性が広がった

地方はプレーヤーが少ないぶん、だいたいみんな繋がっているので、興味が近い人に一人出会えたら、そこから少しずつ輪が広がっていく可能性もある。

無理せず、ゆっくりと、興味を持ったところに出かけていけばいいのだ、と今なら言える。

孤独を強く感じる時期があったら、思い切って移住前の街に遊びに行ってもいい。

そんなこんなで2年半。

私は今、長岡市での暮らしが、とても好きだ。

この記事を書いた人

冨永みさき
冨永みさき
熊本生まれ、タイ育ち。自然豊かな暮らしを求めて2020年にパートナーと共に新潟県長岡市へ移住。幼い頃から本をこよなく愛し、2022年には静かに読書を楽しむための書店・喫茶店「Rural Reading(ルーラル リーディング)」を寺泊入軽井にオープン。築60年の古民家をセルフリノベーションで店舗にした。