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2023/8/25

長岡市に移住して飲食店を開業!オープンまでの経緯をインタビュー

長岡駅近く、すずらん通り商店街(東坂之上町2丁目)にある、ワインショップ&DELIと美容室『LUCE & akari(ルーチェ & アカリ)』。

ここは東京都から長岡市に移住された木戸口さんご夫婦のお店。

2階はワインの角打ちや飲食も可能な、直樹さんのお店LUCE(ルーチェ)、1階は奥様のマンツーマンのヘアサロンakari。

長岡市では珍しい複合型のお店です。

直樹さんのお店LUCEで、オープンまでの経緯や地方都市での開業について伺いました。

オープンまでのいきさつと長岡市に決めた理由は?

2022年11月に妻と入籍をして12月に長岡市に移住、その後2023年6月にお店をオープンしました。

大学を卒業してから色んな選択肢がありました。

家業を継業することも考えましたが、もっと自分の違う可能性を試してみたいと思い、料理の世界に飛び込みました。

まさにゼロからがむしゃらに働いて、その後パスタ屋、ワインバルなど複数のお店を経営するまでになりました。

長岡市は妻の出身地なので、それまでも何回も行き来していてまちの雰囲気は知っていました。

新潟県は日本酒消費量が全国トップなので、ワインにも興味がある人が多いのではと思っていました。

元々「新しいことにチャレンジしたい」という性格で、結婚を機にお店を長岡市に移転することを決めました。

長岡市の食材はいかがですか

長岡市は質の良い食材があります。

特に野菜がおいしいので料理人からすると本当に楽しいんですよ。

都内と比較すると量もたくさんだし、新鮮なのに価格も高くありません。

旬の時季の食材は主にJAのファーマーズマーケット「なじらーて」で仕入れています。

現在の店舗はどうやって探しましたか?

「らくすむ」のサイトを利用しました。

でも、商店街を歩いていると、まだサイトに掲載されてない空き物件も結構あるので、実際に長岡のまちを歩いて情報収集したほうがよいです。

私の場合は、お店の立地条件を優先に考えたので、住まいは店舗とは別にしました。

賃貸マンションに住んでいて、2LDKで家賃5万円です。

長岡市は、東京と比較しても賃貸物件が圧倒的に安いので店舗とは別に住まいを借りてもそれほど負担にならないです。

冬は除雪の心配がないですし、暖かいです。

オープンして想定と違うところはありましたか

実はオープン後は、お客さんが来なくて暇なんだろうなと覚悟していました。

以前にこのアーケードをリサーチした時、どの時間に歩いても人が少なくて。

これは絶対に週の半分くらいは誰も来ないだろう、なので2年くらいかけて地道に満足度を高め、常連さんを増やしていくしかないな、と思っていました。

ですが、オープン後は予想に反してずっと売上がいいんです。

初月から黒字でした笑

どうやら噂が広がるのが早いみたいです。

工事中からずっと「どんな店ができるんだろう」と気にかけてくれていた方が多くいたようで、すでに何人か常連さんもできました。

東京と違ってまちをブラブラ歩く事はしないけど、お気に入りのお店に目的をもって一直線に通ってくれるんでしょうね。

クオリティが高いものを提供していれば、お客さんがちゃんと来てくれるんだなと思いました。

それに長岡市は「Uber eats」や「Wolt」にも対応しているし。

今月からWoltにも出店しますよ。

長岡に来てのマイナス面はありましたか?

それが今のところないんですよね。

移住前に長岡の夏を経験したとき、思ったよりも湿気が多くて暑いので心配していたんですが、東京と比較するとそんなことなかったです。

お客さんに話すと心配されますが、日中は冷房の効いたお店の中にずっといるせいか、夜寝るときは扇風機だけで過ごせています。

住んでいるマンションの隣が駐車場で風が通るんですよ。

都内にいるときはまちも臭いがきつかったけど、今はそれもないです。

車は持っていません、出かける時お酒を飲めないので。

でも必要なときはカーシェアが利用できるし特に問題はないです。

それに歩くのは好きなんです。

長岡の方には驚かれるんですが、中沢とか悠久山のほうにも散歩にいきます。

自然が豊かですごくいいんですよ。

お話しを伺ってみて

駅前の商店街を歩くと、昔とは違う人通りの変化に驚きつつもランチタイムには行列ができる洋食店、ちょっと立ち寄れるバーや居酒屋、文具店や酒屋さん、スイーツ店など、長岡ならではのたくさんのお店が並んでいることに気づきます。

カフェでひと休みしていると、アーケードには誰も歩いてないように見えるのに、不思議と次々にお客さんがきてマスターと談笑しています。

木戸口さんの言う「お気に入りのお店に目的をもって一直線に通ってくれる」という言葉の通りだなと感じました。

また「噂が広まるのが早い」はネガティブな要素だけではなく、「クオリティが高いものを提供していれば、お客さんがちゃんと来てくれる」というお話しにも繋がっていると感じました。

都内の商店街のイメージとは違うけど、長岡市だからこそできるお店の在り方の一例かと思います。

東京から新幹線で1時間半。

長岡市も地方で開業される方の候補地に入れていただれば嬉しいです。

この記事を書いた人

長岡市移住相談員 本間
長岡市移住相談員 本間
新潟県柏崎市出身。東京のふるさと回帰支援センターにて新潟県の移住相談員を経て、2023年4月にUターン後、長岡市の移住相談員に着任。
念願のペットを飼い、夫と犬2匹と暮らしています。休日は長岡市⇔柏崎市を行ったり来たりして両方の地域を満喫中。今年は長岡の発酵文化についても学び、自作の味噌作りにも挑戦したいです。