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2023/2/15

結婚に伴う移住後の生活に不安。地方都市での子育て、ご近所付き合いのリアルを知りたくて【お試し移住体験談 Vol.1】

長岡市にあるお試し住宅。

移住を考える方に仮の住まいとしてご利用いただきながら、長岡のリアルな暮らしを体験いただく施設です。

今回、そのお試し住宅を利用された方の体験談をご紹介させていただきます。

本記事を見ていただくことで、今後長岡への移住を検討される方・移住や二拠点生活の候補地として検討される方の参考になれば幸いです。

まずは第一弾の「お試し移住体験談」記事をご覧ください。

今後もシリーズ化していきますので、お楽しみに…!

彼との結婚後の移住先として選択肢に上がった長岡市

今回、お試し移住の体験談をお聞きするのは、愛知県出身のAさん(女性)。

フリーランスの企業広報として働かれていて、パートナーとの結婚を考えるにあたって、長岡など新潟県内で移住先を考えていらっしゃるそう。

子育て環境やご近所付き合いなど、お試し移住を通して一つひとつ心配だった点を体験、リサーチされたそうです。

また、あえて雪深い季節にお試し移住をされた理由とは?

※記事に使用している写真はすべて、お試し移住期間中にAさんが撮影

お試し移住施設前から風景。長岡の冬では貴重な晴れ間

お試し移住を利用されたきっかけは何ですか?

新潟県中越地域で暮らしているパートナーとの結婚を考えているのですが、結婚後は相手の仕事の都合で私がこちらに引っ越す予定です。

それを見越して、長岡市を含め雪深い中越地域でのリアルな生活を体験したくて、お試し移住を利用しました。

お試し移住の期間中はどのように過ごしていましたか?

基本的にはお試し移住の施設で、パートナーと「普段の生活」をしています。

平日は仕事をして、ごはんも近所のスーパーから買い出しした食材で自炊をしています。

あとはあらかじめ、子育てを経験があったり、リモートワークをしている先輩移住者とお話しして、生の声を知りたいと長岡市の担当者に相談していたので、そういった方と面談をしています。

担当者の運転する車で半日くらいかけて、商業地域、駅チカ、人気の住宅街など長岡市内の主要な地域を案内してもらったりもしました。

地図で見るとすごく広いまちと感じていましたが、主要な商業施設や公共施設、子育て施設などは意外とまとまっているんだなと思いました。

あと、山古志地域の方にも連れてっていただいたのですが、道路脇の雪の壁がすごく高く、「本当はここからいい景色が見える」と教えてもらっても、車窓からはずっと雪の壁しか見えなかったのもいい思い出です。

雪の壁に囲われた山古志へ向かう道路。愛知県出身のAさんにとってはこの光景も貴重な体験でした
長岡の発酵醸造のまち、摂田屋にも行きました

私の仕事はリモートでできるので、面談や見学などの予定がないときは、コワーキングスペースとしても使える産官学のイノベーション拠点「NaDeC BASE」で仕事をしていました。

快適な環境で、お試し移住期間中も問題なく働けました。

長岡への移住を考えるにあたって、心配だったことは何ですか?

特に心配だったのは、子育ての環境についてです。

私の周りでは育児ノイローゼになってしまうほど育児に苦労しているママさんがいて、親戚に頼ったりしながら育児をしている姿を見ていました。

移住後に友人や身寄りの少ない私が頼りに出来る、子育て支援施設や支援制度があるのか、そして十分に利用しやすいのかは気になるところでした。

子育て支援施設「子育ての駅 ちびっこ広場」を見学して、子育てに関する困りごとを気軽に保育士さんに相談できたり、私のような県外移住者に対して「おススメのスーパーとか生活に役立つ情報を教えたりもしています」と聞いて、サポートしてもらいやすい印象でした。

「 子育ての駅 ちびっこ広場 」で施設の方に案内していただいた様子

子育てについては、子育て経験のある先輩移住者の方にもお話しを伺いました。

新興住宅街など子育て世代に人気のエリアでは保育園に子どもを入れにくいらしいという状況も聞いて、そういうのは大都市だけの話しだと思っていたので、少し驚きましたが実際に引っ越す前に知れてよかったです。

子育て世帯に人気の公園、施設にも足を運びました

あと私自身が都会で生まれ育ったので、地方都市での生活にまつわる人間関係についても少し不安を抱いていました。

これまであまりご近所づきあいをしてきたタイプではなかったので…。

いわゆる田舎暮らしと聞くと、ご近所との濃いつながりや、町内会運営への参加をイメージしてしまいますが、長岡で暮らすとそのあたりはどうなんだろうかと。

この点は、「苦手だから必要以上の近所付き合いしていない」という方など、何人か長岡在住の方の話を聞いて、深く近所づきあいをしなくても最低限のルールを守っていれば大丈夫なんだなと安心しました。

住む場所によって、例えば長岡駅近くなどの集合住宅では、ほとんど都会と変わらないスタンスの近所づきあいということも聞いて、住む場所を選ぶ参考になりそうです。

あえて一番雪深い1月下旬をお試し移住の期間に選ばれたそうですが、それは何故でしょうか?

移住を考えるにあたっては、いい部分ばかりではなく、一番大変だったり辛い部分も知りたかったからです。

移住は簡単に引き返しの利かない一大イベントなので、慎重に考えたいと思っていました。

今回は何年に一度という大変な寒波の中でのお試し移住でしたが、そんな環境でもはたして、私が過ごせるか判断したかったので、かえってちょうど良かったです。

寒さに関しては家の断熱や暖房など自分次第で対応出来そうだなと思いました。

雪についてはちょっと大変でしたね。

雪かきをするという経験がこれまでなかったので、これを毎朝するのか…と。

ちょうど寒波が来て大雪でしたが、消雪パイプのある歩道、車道は比較的通行しやすい

ですが、雪以上に大変だったのは冬の曇天の多さですね! 

冬はいつも晴れている太平洋側に暮らしている身として、晴れ間の少ない長岡の冬の大変さは想像以上でした。

低気圧による身体の不調、天気痛が私にはありました。

洗濯物が外で干せないとかもありますけど、この曇り空で毎日暮らすことの大変さを身をもって感じられたのは大きな経験でした。

女性など低気圧に影響を受けやすい方も多いと思いますので、長岡に限らず日本海側に移住を検討される方は、いい季節だけではなく冬の辛い季節もしっかりと経験して判断した方がいいですよ。

長岡への移住、もしくはお試し移住の利用を検討している方にメッセージをお願いします

ホテルやゲストハウスを利用しても長岡に滞在はできますが、真剣に移住を考えるのであれば、より暮らしに近い環境のお試し移住の利用が断然おススメです。

ある程度の期間、自分でごはんを作ったり、玄関前の雪かきをしたり、ゴミを捨てたりと「もし自分がこのまちで生活したら」を最も近い環境でイメージできました。

期間限定でシュークリームが39円になるミマツの「サンキューまつり」の行列にも地元の方に交じって並びました

このまちで生活したらどんないいことがあるのか、どんな懸念があるのかが、実際の生活を通して、そして紹介していただいた長岡に暮らす方、先輩移住者との会話を通してよく分かりました。

繰り返しになりますが、一番つらい冬の時期にぜひお試し移住をされてください!

この記事を書いた人

イケト
イケト
北海道札幌市出身。水戸市、新潟市を経て大学卒業後、長岡のNPO法人に就職。前世は犬かと思うほど散歩が好きで、余暇の時間は近所や長岡を中心に新潟県内を散歩して過ごしています。よそからの視点で、散歩中に見たり気が付いたことをお届けします。家々の屋根の向こうに見えるながーい丘と、秋風にゆれる田んぼの風景が好きです。「老後まで長岡で暮らすぞ」みたいな長岡ガチ勢ではないです。