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2026/4/22

はじめての長岡移住体験ツアー|「知らない街」が「好きな街」になる1日

「知らない土地で、暮らしになじめるだろうか」

「観光ではなく、実際の生活に近い体験がしたい」——

そんな不安を持つ人にこそ知ってほしいのが、長岡市移住定住相談センターによる移住体験ツアーです。

今回は、東京都在住のOさんとオーストラリア在住のOさんのご家族が参加したオーダーメイド型ツアーに密着。

地域の人との出会い、文化体験、雪国の暮らしを通して見えてきた“移住のリアル”をレポートします。

「人と繋がる」オーダーメイド型移住体験ツアーとは?

長岡市移住定住相談センターが企画する「ながおかの人に会いにいこうツアー」。

このツアーは、参加者一人ひとりの興味に合わせて内容をカスタマイズできるのが特徴です。

参加前にオンラインでヒアリングを行い、「どんな人と会いたいか」「どんな暮らしをしてみたいか」などを丁寧に聞き取り、長岡市移住定住相談センター職員が長岡の人や場所をつなげます。

観光とは違い、“地域の人と関わる”ことを目的とした1日の移住体験。

移住を考えるうえで欠かせない「リアルな長岡の暮らし」が、まるごと味わえるツアーです。

長岡への移住を検討中。今回の移住体験ツアー参加者は?

今回の参加者は、現在東京都にお住まいのOさん(70代)とオーストラリアに在住、オーストラリア育ちの娘さん(30代)、その交際相手であるオーストラリア人のパートナーさん(30代)の3名のご家族。

家族3人で日本で生活したいという希望があり、移住先を全国で探していたところ、東京のふるさと回帰支援センターで「お試し移住体験住宅」や「オーダーメイド移住体験」ができる長岡市を紹介されたそうです。

Oさんは、ツアーの事前面談の際に、以下のようにお話しされていました。

「角上魚類には馴染みがありますが、長岡には縁もゆかりもありません。ネットの情報だけで移住を判断するのではなく、暮らしを体験したいと思い、今回のツアーに参加申込みをしました。日本酒も好きなのでとても期待しています。」

私たち移住定住相談センターでは「長岡らしさ」を感じていただくため、歴史を感じられる宮内・摂田屋エリア、そして、娘さんとパートナーさんの希望もあり、デジタル村民の取り組みを行う山古志エリアにご案内しました。

【体験1】発酵の香りと歴史にふれる摂田屋のまちあるき

日本酒、醤油、味噌の製造所が並び、発酵の薫りに包まれる醸造文化の中心地、宮内・摂田屋地区からツアーはスタート。

摂田屋のまちづくり会社・ミライ発酵本舗株式会社の押山さんに「旧機那サフラン酒製造本舗」をアテンドしていただきます。

明治初期に吉澤仁太郎(よしざわ にたろう)が創業した機那サフラン酒製造本舗。

そこで製造されていた「サフラン酒」は、一時は「養命酒」と人気を二分し、昭和初期にはハワイまで販路を広げるまでの人気ぶりだったそう。

巨万の富を得た仁太郎は、建築・庭への普請にも熱中し、見た人をあっといわせる世界観を作り上げました。

引用:摂田屋宮内「みんなで発酵」(https://settaya-miyauchi.jp/kinasaffron/highlights/)

中でも、店舗・事務室として使われていた「鏝絵蔵(こてえぐら)」は、極彩色の鏝絵で飾り立てられていて、「日本一の鏝絵蔵」と評されています。

押山さん「仁太郎は独創的な感性の持ち主で、鏝絵蔵以外の屋敷や蔵、庭園にも奇想天外と言える造作を施しています。この世界観を、私たちは敬意を込めて「仁太郎ワールド」と呼んでいるんですよ。」

Oさんたちも、

「日本の建築らしくないにカラフルな装飾に驚いています。」

と、仁太郎の豪快な人となりと豪華絢爛な装飾を楽しんでいるようでした。

【体験2】吉乃川 酒ミュージアム「醸蔵」で日本酒文化を体感

次に向かったのは、機那サフラン酒製造本舗の向かいにある吉乃川 酒ミュージアム「醸蔵(じょうぐら)」。

中には、吉乃川の歴史を語るレトロなポスターやラベル、酒造りの道具展示がずらり。

「酒造り体験ゲーム」もあり、楽しみながら日本酒の作り方についても学べます。

「SAKEバー」では、気になる日本酒の試飲も可能です。(有料)

売店では、店員さんから英語で日本酒の説明を受けました。

店員さん「吉乃川のお酒は、新潟県産米にこだわり、敷地内から汲み上げる軟水の仕込み水、受け継がれた技で醸す、飲み飽きしないキレの良いキレイなお酒です。」
「そのお酒を10年以上蔵の中で熟成させた古酒「悠久乃杜(ゆうきゅうのもり)」は独特の香り、味わいを楽しめます。ラインナップには20年以上寝かせたものもあり、その年々によって味わいに個性があるもの魅力です。」

日本酒が好きなOさんご家族も、

「熟成した日本酒を飲むのは初めてです!ウイスキーのような楽しみ方ができるんですね。」

と新しい日本酒の魅力を発見されたようです。

単なる「見学」ではなく、五感を使って長岡の文化を吸収する、贅沢な時間となりました。

【体験3】雪深い山古志で、暮らしと食文化を味わう

正午を過ぎ、一行は車で山古志地域へと向かいます。

市街地からわずか30分ほどで、景色は一変。

標高が高くなるにつれ雪の厚みはどんどん増していき、ここが雪深い地域であることを物語っています。

場所によっては、身長をはるかに超える雪の壁も出現!

普段お住まいの地域では雪はとても珍しいとのことで、記念に写真をぱちり。

「こんなに雪が積もっているのは、初めて見ました!」

とはしゃいでいる様子。

ランチは種苧原(たねすはら)地区にある「食堂やまびこ」にて頂きました。

ここでいただいたのは、伝統野菜である神楽南蛮(かぐらなんばん)や山菜をふんだんに使った「山古志定食」。

地域の暮らしとともに紡がれてきた食文化を、おいしいお米と一緒に堪能するひとときとなりました。

【体験4】錦鯉と震災復興、山古志の未来にふれる

昼食後は山古志の「やまこし復興交流館おらたる」を訪れました。

ここは、中越地震で甚大な被害を受けた山古志地域の復興を目的とした施設で、震災アーカイブ資料の展示室のほか、館内には錦鯉が泳いでいます。

最初に、ご自身も以前、養鯉業に関わっていたという山古志支所長の五十嵐さんから、錦鯉について伺います。

もともとは食用の真鯉の突然変異から始まったという錦鯉。

「泳ぐ宝石」と形容されるほどの美しさから、毎年10月頃に行われる商談会では世界中からバイヤーが山古志をめがけて集まります。

一匹に2億円もの値がつくこともあるその価値や、飛行機で48時間かけて南アフリカまで輸出されるというお話を聞いて、Oさんたちも驚きを隠せません。

五十嵐さん「錦鯉を海外で養殖しようという業者もいたのだけれど、きれいな柄が出るかどうかは生まれてみないとわからない。ここで効いてくるのが職人の勘と経験であり、錦鯉をより貴重なものにしています。」

続いて、山古志住民会議の竹内さんより、2004年の中越大震災からの復興の歩みを伺いました。

中越大震災では、全村避難を経験した山古志地域。

インフラが寸断され陸の孤島になった山古志からヘリコプターで避難所へと避難する住民の姿を、当時テレビで見たという人も多いのではないでしょうか?

その一方で、避難先の仮設住宅で「場所が変わっても震災前の生活を続けよう」と農園が整備され、畑に通う日常が送られていたという、故郷に戻るという希望を胸に避難生活を送ったという住民たちの力強い姿が語られました。

そして今、「山古志DAO」という新しい取り組みで日本中・世界中にいる「デジタル村民」と繋がっています。

山古志DAOとは、NFT(非代替性トークン)を「デジタルアート」と「電子住民票」という形にして、実際の住民票や居住を伴わなくても、山古志のこれからについて一緒に考えられる「ネオ山古志村」の住民としての権利を持つことができるという仕組みのこと。

※山古志村の「デジタル村民」の仕組みについて詳しくはこちらから

2021年に始まった取り組みで、現在の山古志地域の人口は約700人にもかかわらず、デジタル村民は日本中・世界中に約1,800人いて、その3割が海外の方だといいます。

デジタル村民になると、村の学校の運動会に参加できたり、村を盛り上げるプロジェクトの運営に携われるなど、物理的に離れていても村との接点を持ち続けられるのだそうです。

地域を最新技術によってひらき、                                                                                    独自の文化を次世代につなごうとする山古志の姿に、Oさんご家族もパワーを貰った様子でした。

移住体験ツアーを終えて見えた、長岡で暮らすイメージ

ツアーを終えたOさんご家族。

出発前の緊張した面持ちとは一変し、満足げな表情でした。Oさんの娘さんは、ツアー後のアンケートにこう綴ってくださっています。

「私たちが受けたサポートは期待をはるかに超える素晴らしいものでした。来る前は長岡について何も知らないし、何ができるか分からなかったのですが、今回の移住体験を経て、長岡の街も人も文化も本当に大好きになりました。」

縁もゆかりもない、名前すら初めて聞く場所への移住。

「移住お試し住宅」でのリアルな暮らし体験と「オーダーメイド型移住体験ツアー」を通して、地域の方や文化にふれるなかで、その不安は一つ一つ解消されていったようです。

「知らない場所」から、「大好きな場所」へ。

あなただけの「長岡暮らし」を一緒に形にしませんか。

長岡への移住なら「長岡市移住定住相談センター」へご相談ください!

長岡市移住定住相談センターでは、今回のツアーのように、まだ長岡市に来た事がない、他の地域と比較したい、という段階でももちろんOKです!

お一人おひとりの希望や不安に合わせたオーダーメイドツアーを実施しています。

  • 「家を探しているので、実際の物件をじっくり見て回りたい」
  • 「地元の人と直接話して、雪国の暮らしについてリアルな声を聞きたい」
  • 「求人票に乗ってないような伝統工芸や農業の体験をしてみたい」

観光案内ではなく、あなたの人生の選択肢を広げるための「出会い」をコーディネートします。

「長岡、ちょっと気になるかも」と思ったら、まずはオンライン相談から始めてみませんか?

私たちが、あなたの移住の第一歩を全力でサポートします!

我々、移住定住相談センターがご希望をうかがいます!

この記事を書いた人

長岡市移住コンシェルジュ 中島はな
長岡市移住コンシェルジュ 中島はな
兵庫県姫路市出身。大学卒業後、外資系IT企業、新潟市の海運会社を経て2025年9月に長岡市地域おこし協力隊に着任。3度の飯とスウィングダンスが大好き。移住を期にスウィングダンス未踏の地・長岡でサークルを立ち上げ、ダンサー100人を目指して日々活動中。