移住情報ブログ

中山間 住まい

2022/9/7

長岡市の田舎に移住!つての無い私が空き家を見つけた家探し事情

新卒で新潟県長岡市の地域おこし協力隊員として山古志にIターン移住し、6年目となる。

今年、住民との結婚が決まり地域内3軒目、2回目の引っ越しが9月に決まった。

未知の生活に不安はあるものの、雨風をしのげる場所が確保できたので、ひとまず安心だ。

この記事では、縁はあってもゆかりもつてもなかった私の家探し体験を、ありのままに書こうと思う。

実際に利用した移住制度、2軒目が決まるまでの苦労など。

田舎での空き家探し、というミッションに挑もうとしている方へのエールとなりますように。

長岡市移住1stシーズン~地域おこし協力隊編~

地域おこし協力隊員時代に企画した夏まつりの様子
隊員時代に企画した夏まつりの様子

私が神奈川県から新潟県長岡市に移住したのは、地域おこし協力隊員として活動がしたかったからだ。

総務省がすすめるこの制度は、「地方自治体が都市地域からの移住者を『地域おこし協力隊員』として任命し、農業・漁業への従事、地域の魅力PR、お祭りやイベントの運営など、様々な地域協力活動を行いながらその地域への定住・定着を図る。」

もので、募集地域によるが任期中の住居や公用車などの支給がある。(引用:JOIN

長岡市の場合は、活動拠点として地域の空き家があてがわれていた。

私の場合も、応募時の現地オリエンテーションでは盆行事には親戚一同が集まるような、立派だけれど年季の入った空き家が紹介された。

ただ、採用後実際に住むこととなったのは、もう少しコンパクトで築年数も若い一軒家だった。

2m近くの雪下ろし作業を毎年する必要があったこと、玄関までの除雪作業が私には無理があるだろうという判断があったようだ。

長岡市移住1St シーズン~家探しなき移住

2m近く屋根に雪が積もった様子。
山古志は特別豪雪地帯に指定されている

代わりの住宅は、いわゆるモデルハウスで長らく視察のみで利用されていた建物だったため、住居としての貸し出しは私が初めてのことだった。

当時の担当者や所属団体の上司たちの巧みな交渉術と配慮のおかげで、快適な山古志生活をスタートさせることができた。

後に痛感することとなるが、移住前に住居が決まっており、しかもすぐに生活ができる状態にまでお膳立てしてもらえることは、私のようなIターン勢にはとてもありがたかった。

引っ越しの準備に専念することができるし、移住までの間にスーパーやゴミステーションの場所など、生活環境含め実際の暮らしをイメージすることができた。

長岡市移住2ndシーズン~空き家探し編~

山古志の夕日。空き家が多くみられる。

ニュースでは田舎の空き家問題が取りざたされていて、山古志にも空き家は困るほどあった。

選り好みをしなければ、すぐに決まるものだと思っていたけれど、そんな簡単な話ではなかった。

空き家はある。

でも、すぐに住めるような状態の空き家はそうそうないのだ。

それは住宅の状態だけの問題ではなくて、その家に暮らしていた家族の問題も関係しているから。

3年の任期後も山古志に定住することを決めた私は、任期最後の春から定住の報告とともに空き家探しを始めた。

14ある中で、隊員時代からお世話になってきた集落に引き続き住もうと思っていた。

事前に担当者から、5軒目星をつけてもらっていたけれど、その中で地域のキーパーソンに紹介してもらえたのは1軒のみだったので、驚きだった。

それ以外は人が住まなくなって10年以上が経過し、老朽化が進み管理もあまりよくないとのこと。

後で聞いてみれば、紹介した家も実際に見たら私が住めないと諦めるだろうと思い、集落にこだわる私に半分負けて名前を挙げたらしい。

長岡市移住2ndシーズン~空き家探し苦労編

でも私は空き家に住む大変さを知らなかったので諦めなかった。

候補住宅の親戚の人に家主を紹介してもらって、実際に内覧したりゴミの処分費や水回りの修繕にかかる経費の見積書を取り寄せたりする段階まで進める無鉄砲さを見せた。

いよいよこいつは本気そうだと理解した住民たちに諭され、また家主の中でも意見が異なっていることを、これまで交渉していた方の兄弟から聞かされて結局断念した。

空き家は住んでいた当時のままになっている場合も多く、ゴミの処理代だけでも30万円家主が負担することになる。

ゴミの分別作業、かかる経費の負担をしてまで、何年住むか分からないような人に貸すことは、なかなかに博打だと今なら分かる。

こちらとしても、20代半ばの独り身で家を買う勇気はなかった。

長岡市移住その後~定住

最終的には、公営住宅への入居が認められ3軒目が決まるまでの2年間暮らすこととなった。

この家探しがきっかけで、住民へ私の本気度が伝わり、絆が深まったり結婚につながったりしたので、バッドエンドでは、ないのだけれど、Iターン勢の田舎探しが重労働であることはお分かりいただけたと思う。

3年間暮らして、そこまで定住先にこだわりたくなるのが山古志だけど、魅力を伝えるのはまた別の機会に。

この記事を書いた人

和田奈都子
和田奈都子
神奈川県出身。
2017年大学を卒業後、地域おこし協力隊の制度を利用して長岡市山古志に移住。任期終了後も住民たちに甘やかされながら、地域を10年後も残すため除雪ボランティアを集めたり、防災学習をしたりしています。
現在は、新居をリフォームするのに家族総出で奮闘中!