移住は新たなスタートを切る素晴らしい機会ですが、計画を立てる際には慎重さが必要です。
特に、移住費用や必要な持ち物など、見落としがちなポイントが多いため、注意が必要です。
筆者は、2021年に東京から地の利もない新潟県長岡市へ夫婦で移住をしました。
その時の実体験を踏まえ、移住の落とし穴を回避するために知っておきたい、「移住費用と必要な持ち物」について解説します。
移住費用と必要な持ち物
何か目的をもって計画を進めるとき、予定していたものや費用って、実際に行動してみるとズレがあることって多いですよね。
実際、筆者も移住計画を進める際に当初は認識していなかった必要な費用や持ち物の存在が沢山ありました。
筆者が新潟県長岡市に移住するときに必要になったものや費用をご紹介していきますので、より解像度の高い移住計画を立てられるように準備していきましょう。
移住の際に必要なもの・必要なこと
移住の時に必要になる「物」や「事柄」はいろいろあると思いますが、今回は筆者の実体験をもとに必要だと考えるポイントをご紹介します。
手続き上必要なもの
まずは公的書類や手続きに関するものです。
自身が居住している自治体から、別の自治体へ移住するときに必要なものがいくつかあります。
ポイントになる手続き
以下のようなポイントが各ご家庭で確認してみることをおすすめします。
- 現住居の引き払い/移住先への入居準備
- 子どもの転園・転校の手続き
- 役所/役場への届出
- ライフライン関係の手続き
- 移住支援制度の申込
- 駐車場の手配・車庫証明
- 陸運局へのナンバー変更と納税先の通知の変更
転入届や転出届などわかりやすいものもありますが、紛失をすると再取得が面倒な書類もあり、落とし穴になってしまうのでそれぞれで必要な書類管理には注意しましょう。
このあたりの市町村の公的な手続きは、現在居住されている自治体と移住先の自治体に確認をとると最新情報を得ることができるため、おすすめです。
最近だとマイナンバーカードやそのアプリで手続きを進めることができる要素も増えているので、チェックしてみるとよさそうです。
筆者的に必要だったもの
次に筆者の実体験を経て、必要だったものを紹介します。
必要なものはかなり個人差が出てくるので、できる限り共通的に必要になりそうなものをまとめてみました。
車
地域をまたいで移住をする場合、引越し業者の荷物が即日届く保証がない場合があったり、地域に到着した時の新居の鍵を不動産会社に受け取りに行くための足がなかったりするケースが考えられました。
そのほかにも引越し先の地域に入った初日から新居に入り、最低限の生活を開始できるような自分たちにとっての生活必需品を車に積み込んで移動することもできるので、移住前に車を購入してから移住に踏み切りました。
新住所のわかる書類
移住直後は新住所が記述されている身分証明書を持ち合わせていません。
その新住所が記述されている身分証明書を獲得するためにも、まず新住所が明記されている郵便物などの準備する必要があります。
この辺ちょっと困ったことが多かったので、手に入った郵便物はパッと捨てないように気を付けるといいかもしれません。
光回線がなくても利用できる5Gのインターネットモデム
リモートワークを主体とする移住だったり、家で動画を見たり、ネットサーフィンしたりするためにもインターネットは必須です。
でも、光回線工事は地方都市の場合すごく時間がかかるケースがあります。
筆者の場合も、1か月の時間を必要としました。。時間かかりすぎ。。
この辺はがっつりクリティカルパスになるので、注意しておきましょう。
なので、コンセントに刺せばすぐに利用できるモデムがあるとよいですね。
筆者的に不必要だったもの
筆者は必要なもの忘れない事ももちろん大切ですが、逆に移住した後にあまりに不要で後悔しているものもあります。
どちらかというと移住の時に必要なものに注目することが多かったのですが、不要なものを整理することのほうが実は大事だったりしました。
もしかしたら移住した後も使うかもしれない大型家具
つかいません。捨てましょう。
そして移住先で捨てる時、地方自治体だとかなり手続きや捨て方がめんどくさい場合があります。
長岡市の場合もそうで、捨てるだけでかなりの費用が掛かってしまうため、捨てるのに尻込みしていまだに家に積んであります。
いい機会なので心を鬼にして、断捨離するのが大事です。
メガバンクの口座
ほぼつかえません。解約しましょう。
住所変更するにしても、そのメガバンクの支店がそもそも存在しない場合があります。
長岡では、UFJ銀行もみずほ銀行も使えません。
使えたとしても手数料がどんどんかかってしまうので、ゆうちょ銀行やネットバンキングに移行するのをおすすめします。
筆者も次に東京に行ったときに解約したいと思います。絶対。
移住費用
上述する必要なものや事柄を満たすために必要な経費や、そもそも移住自体にかかった金額の目安などを紹介します。
具体的な金額は実際に選択する移住時の考え方に左右されるので、目安となる計算式を以下にまとめました。
※夫婦二人の場合(あくまでも目安としての参考費用。各選択肢によって実際の費用は異なります)
品目 | 目安金額 | 備考 |
引越代 | 200,000円 | あくまでも参考値 |
車代 | コンパクトカー・ミニバンなど 1,000,000円前後を目安。 | 本体価格 + 諸経費 = 車代 |
家賃 | 3LDK メゾネットなど 家賃60,000円-100,000円前後を目安。 | 家賃 + 敷金・礼金 + 仲介手数料 = 初期費用 |
交通費 | 50,000円 – 100,000円 | ※長岡は近かったので安価 |
合計 | 約1,600,000円 |
この移住経費を払うに値する費用対効果が移住計画を推進することによって得られるかどうかが肝になってきますので、ぜひ検討してみてください。
事前にわかる範囲でランニングコストに関しても調べておくとよいかもしれません。
どちらにせよ、まずは計画が大事!
移住計画を立ててみたいけど、何から始めたらよいか悩んでいる方は、手始めに「まず自分が何をしたいのか」・「どんな暮らしを実現したいのか」を明確に語れるようになるところから始めてみると道が開けていくかもしれませんね。
もしこの記事を読んでもっと具体的な話を聞いてみたい方は、ぜひ移住相談窓口へお気軽にお声がけください。