移住情報ブログ

住まい 働く 暮らし

2023/3/23

失敗しない移住計画の立て方とは!?実体験を元に移住者が語るリアル

移住をより良いものにするための計画の立て方

移住の計画を立てたいけど、何から始めたらいいかわからなくて困っていませんか?

筆者は、2021年に東京から地の利もない新潟県長岡市へ夫婦で移住をしました。

その時の実体験を踏まえ、これだけは押さえておいた方が良い「移住計画や準備・その手順について」ご紹介します。

(ちょこちょこ筆者のボヤキも)

思い切って移住を検討されている方の参考になれば嬉しいです。

移住にむけた計画のはじめかた

移住計画のはじめかた
移住計画をはじめよう

計画を考え始める前に、必ず取り掛かってほしいことが3つあります。

移住後に「こんなつもりじゃなかった」と後悔しない為に準備をしていきましょう。

何のための地方への移住なのかを話せるようにしよう

計画には動機が必要!

自分が地方へ移住する目的をしっかりと明確に人に伝えられるようになっておきましょう。

もし移住をする目的が生活コストを下げる目的だけだとしたら、移住後にきっと生活のギャップ生まれてしまい、後悔してしまう可能性があります。

そうならないように、

  • 自分がどうして地方へ移住したいのか
  • どうして今住んでいる地域ではだめなのか
  • なぜその地域を目指したいのか

をしっかりと整理できるようになっておきましょう。

整理できるといざ移住をしたときに、生活コスト以外の恩恵を感じることができるようになります。

ぜひ準備しておくことをおすすめします。

準備しておかないと、100% 立ち行かなくなります。これほんと。

移住計画の前に不安のある事柄を洗い出そう

新しい生活を始めるための準備ですから、いろいろな不安は多いと思います。

そして、地方への移住は思っているよりも大きなライフイベントです。

もちろん移住に伴って、身の回りのすべてを新しくする移住も魅力的ですが、仕事への不安・住居への不安・生活への不安など、別の地域へ移住する時には必ず決断疲れが発生します。

そこで現状維持ができるポイントを事前に探しておくと、不安につぶされることが減らすことができるようになるので、整理しておくことをおすすめします。

本当に疲れます。筆者は移住する3週間前に疲れのピークでぶっ倒れました。

移住計画の際には「良い話」を真に受けない

どの自治体も美談や観光などの話を押し出してくるので、目につきやすい

移住したい地域を調べるときには、必ず「いい話」が沢山目に付くことになります。

目的をもって移住を志す方々の多くは、綺麗な景色の話や美味しい名物の話、そしてアウトドアや趣味の計画などの「楽しい思考」で満たされていくと思います。

そしてその思考の共有を数多く家族や周りに共有としていく事も地方移住のもたらす恩恵の1つです。

現に筆者夫婦はこの話を通してとても仲良くなることができました。

しかし筆者個人としては、嫌な話やギャップの話にもしっかり向き合ってほしいと考えています。

嫌な話に目を向けることの大切さ

なぜかというと、住み始めてからその嫌な話を知ってしまった場合、相当なギャップとストレスを感じてしまいます。

もしかすると、あまりに許せない場合は住み続けることが困難になる可能性があるからです。

このようなデメリットの話をできる限り集める準備も行っておくと、より解像度の高い移住計画を進めることができます。

筆者も?

長岡市の燃えるゴミの日が週1日しかないという事実を知らずに移住を実行し、だいぶしんどい思いをしたし、いまだに嫌いです。ほんとに嫌いです。

このあたりのギャップを移住前にSNSなどを駆使して調べておくのもよいかもしれません。

移住計画の具体的なステップ

移住計画の具体的なステップ
順序立てて移住計画を考えていこう

1. 移住計画の準備をしましょう。

まずはいきなり移住計画を始めるのではなく、上述した移住計画のための準備をやっていきましょう。

  • 何のための移住なのかを明確にする
  • 移住をするときに、不安なことを洗い出しておく
  • 移住のメリットもデメリットもどちらも大切に集めていく気持ちを準備する

この3つができたら、さっそく次のステップに取り掛かっていきましょう。

これができてないと本当にステップに進んでいくと後悔するので、重要です。まじで。

2. 目的を達成できる地域を探してみましょう。

ステップ1をクリアできている方は、自分にとって豊かな生活がどんなものであるか、そして何を満たすことでそれを実現できるのかの見当がついているかと思います。

ステップ2では、目指す目標を達成することができる地域を色眼鏡なしで探していきます。

筆者は以下の目的を達成できる地域を探し、新潟県長岡市が候補地に浮上することになりました。

  • 東京へ1, 2時間で到着
  • 海が近い
  • 農村ではなく地方都市近郊
  • 会社や仕事にメリットがある
  • 助成金の有無
  • 魚河岸が近い事
  • 病院を選べる地域
  • 私と妻の実家に帰りやすい事
  • 強いネット環境の地域

どうして長岡が浮上したのか

  • 筆者がなぜ地方移住をしたのか
    • 費用対効果が高かった
    • 人口密度の低いところへ行きたかった
    • アウトドア趣味の充実
  • なぜ長岡移住したのか
    • 海・川・山・街のすべてがあるアクセスが良かった
      • 東京から1時間圏内
    • ライフラインが首都圏並みに充実
    • でかい病院が3つもある
    • 栄え過ぎていない良さがある

詳しくはこちらの記事を読んでみてね。

参考までに筆者の移住体験談です。

3. 移住先の情報収集を始めてみましょう。

先を見通すためにも、情報収集は大切。

目指す地域のリアルな情報がどこに集まっているのかを判断したうえで情報収集をするのはなかなか難しいですよね。

そんなときには、聞いてみるのが一番手っ取り早い可能性もあります。

長岡市では、実際に特定地域を候補として考え始めた方に向けた相談窓口がありますので、活用してみると良いかもしれません。

移住体験談を読んでみるのもよいかもイメージが沸くきっかけにもなりえそうです。

この段階で、移住支援金などの具体的な施策を視野に入れ始めると良いかと思います。

筆者もお世話になり、一緒に街をドライブさせてもらいました。

おかげで一気に解像度が上がったことを覚えています。

4. 移住計画決行前に、必ず現地に行ってみる

移住計画を実行に移す前には、必ず現地で過ごしてみることを強くおすすめします。

昨今はどこからでも情報を仕入れられるような便利な時代ではありますが、自分の感覚以上に大切なアンテナはありません。

特に気候に関する情報は、実際に体験してみるに越したことはありません。そんな実際に体験ができる機会を作る施策も多くの地域が取り組んでいますので、利用してみるのも良いかもしれません。

長岡市では、「お試し移住体験」と言って市の方で用意した住居を安く借りて、短期間お試し移住する制度があります。

実際に利用された方のインタビュー記事は参考になりますよ。

百聞は一見に如かずです。ほんとに。

5. 仕事を決める

ここはとても重要なステップの1つです。

移住をするときには、現在の仕事場の通勤圏内から離れることになる可能性があり、移住=転職が必要になる場合も多いと思います。

しかも仕事は暮らしの基盤であるため、どんなに実現したい目的があったり、目指したい生活があっても、第一に確保しなければならない要素の1つ足りえます。

移住計画を立てるときには、住居を決める必要がありますが、この住居は新しい職場への通勤を意識したものにする必要もあるので、とても重要な決め事になります。

昨今では、リモートワークという手段も確立されているので、職を変えないで住居だけ変えるということも選択肢に入ってくるかもしれません。起業を考えるのもよいかと思います。

このステップでは、達成したい目的に合わせたいろいろな仕事の選択肢を考えることをおすすめします。

そして、仕事が決まる前に移住計画を決行するのは、とても危険なのでやめておきましょう。

筆者は給料を落としてまで移住をしたくなかったので、徹底的にリモートワークにこだわっています。

6. 住居を決める

実際に住み始める住居を探すステップです。

ここでは実際に移住体験をした経験や、今までに積み上げてきた情報や仕組みをフルに使って、目的を実現するための最後の要素を決めに行きます。

居住地域も、通勤圏内・リモートワークに耐える通信環境などの仕事にかかわる要素をしっかり考慮しておく必要があります。

注意点として、住居が決まってないうちに移住するのは、とても危険なのでやめておきましょう。

そして住居に関して特に注意したいのは、移住直後から空き家を狙ったり、家を買う行為をセットで行わないことをおすすめします。

移住先のエリアがどんな場所なのか・気候はあうか・仕事は続けられるのか

など色々な要素がかみ合わないと実現しない話が出てくると思うので、まずは賃貸で試しに移住する気持ちで住んでみるのがよいかもしれません。

筆者もいろいろ誘惑がありましたが、賃貸を選択し今も生活しています。

古いけど、住みやすい物件が多いですね。

7. 移住計画を決行する

すべてをやり切った先には、変えられない喜びがあります。

このステップで今まで準備してきた移住計画のすべてを実行に移します。

ここまで準備できた方は、移住先で自分の目的が次々に実現する成功体験を味わうことができるとおもいます。

筆者も移住をやり切ったとき、絵も言われぬ達成感に包まれたことを今も覚えています。

移住計画は慎重に立てましょう

移住計画の具体的なステップ
移住計画は難しいけど、焦らないことが大事

いかがでしたでしょうか。

移住計画を立ててみたいけど、何から始めたらよいか悩んでいる方は、手始めに「まず自分が何をしたいのか」・「どんな暮らしを実現したいのか」を明確に語れるようになるところから始めてみると道が開けていくかもしれませんね。

もしこの記事を読んでもっと具体的な話を聞いてみたい方は、ぜひ移住相談窓口へお気軽にお声がけください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

木下博貴
木下博貴
北海道札幌市出身。大学卒業後、就職を機に上京し、エンジニアとして生計を立てている。Peacock Engineer Group (長岡)の創設者。2020年から新型コロナ対策でリモートワークを開始。2021年5月に結婚、同年9月奥様と都内から長岡市へ移住。起業も転職もしない新しい移住スタイルの定番化を目指し、日々SNSやPodcastで移住生活を積極発信中。