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2026/9/3

家庭も地域おこしも諦めない!副業×協力隊で叶えるUターン

「地域おこし協力隊って収入が不安・・・。」

「副業(複業)は可能なの?」

そんな疑問や不安を抱えている方へ、今回は、長岡市のシーサイドエリア・寺泊(てらどまり)地域で活動している長岡市地域おこし協力隊・中島 祐(なかじま ゆう)さんにインタビュー!

中島さんは高校生まで寺泊で生まれ育ち、一度は地元を離れるも、Uターンして地域おこし協力隊になったという経歴の持ち主です。

現在、育ち盛りの小学生と中学生のお子さんがいるそうで、マイホームのローンや教育費がかかる中、協力隊としてどう家庭と両立しているのでしょうか。

今回は、中島さんおすすめの「カニの宿 きんぱち」のランチをいただきながら、「協力隊のリアルなお金事情」と「Uターンストーリー」について、たっぷりお話しを伺ってきました。

数量限定ランチ「10種の海鮮丼」。ビックリサイズのお値段なんと1,100円。
「アジフライ定食もおすすめです」と、地元ならではのお得情報を話す中島さん。

個人事業との副業(複業)で収入を確保する働き方

―― 中島さん、本日はよろしくお願いします!さっそくですが、中島さんはご家庭を持たれているとお聞きしました。今、お子さんはおいくつなんですか?

中島さん: 今は中2と小6の子どもが2人います。地域おこし協力隊になる前は新潟市にいたのですが現在は寺泊地域に住んでいます。妻と子どもたちは今も新潟市に住んでいます。

―― 育ち盛りのお子さんがお2人!そうなると、単刀直入にお聞きしたいのですが……ズバリ、地域おこし協力隊の収入でご家族を養うことはできるのでしょうか?

中島さん: いきなりズバッときますね(笑)。正直に言いますが、協力隊の報酬だけで家族全員を養っていくのは簡単ではありません。もちろん、単身で身軽に移住してくる場合や、夫婦共働きの場合は話が違うと思いますが、私の場合はマイホームの維持費や子どもの教育費もかかります。中2の息子は「勉強を頑張りたい」と、新潟市内の私立の中学へ電車で通っています。

―― やはり、家庭を持つ40代にとって「お金の壁」は大きいのですね。では、中島さんはどうやってその現実的な問題をクリアしているんですか?

中島さん: 私の場合は、個人事業主としての収入基盤があったことが非常に大きいです。 現在、長岡市地域おこし協力隊として、幼馴染が立ち上げた「てらどまり若者会議〜波音(はね)〜」に所属して活動していますが、その傍らで、動画制作やSNS運用、オンラインスクールの講師などを個人事業主として行っています。おかげさまで、いつが休日か分からなくなってます(笑)。

―― なるほど、着任時から副業(複業)をされているんですね!長岡市の協力隊でそういった働き方をしている方はかなり珍しいです。皆、「都市圏から移住してきて、協力隊の活動をメインにしながらゼロから起業を目指す」というイメージが強いですね。

中島さん: そうかもしれませんね。私は以前、輸入車ディーラーに勤めていたのですが、その頃のつながりでAmazonや楽天といったECサイトの広告動画を作ったり、建設会社のSNS運用、YouTube動画制作などを行っています。取引先も東京のお客様が多いです。協力隊になる前から、パソコンとネット環境さえあればどこでも仕事ができる状態を作っていました。この「自分自身の稼ぐ力」があったからこそ、収入面の不安を抱えることなく、思い切って長岡市地域おこし協力隊として地元に飛び込む決断ができたという側面があります。

―― 協力隊の制度を「起業の準備期間」として使うというより、「地域貢献のツール」として利用しているわけですね。

中島さん:おっしゃる通りです。協力隊に興味がある方は、この「リアルなお金事情」は頭に入れておいて損はないと思います。自治体によっては副業(複業)が認められているケース(※)も多いので、「手に職をつけてから協力隊制度を活用する」「本業を持ちながら地域に関わる」という選択肢は、家族を守りながら地域おこしを諦めないための現実的なルートだと感じています。

※副業の可否は、地域おこし協力隊の募集要件ごとに異なるため、募集元に個別で確認が必要となります。

仕事も家族もある中で、なぜ長岡・寺泊へUターンしたの?

―― ご家族もいて、お仕事も順調。そこからなぜ、寺泊で活動しようと思ったんでしょうか?

中島さん: 一番のきっかけは、幼馴染の木村の存在です。彼は私が所属する「てらどまり若者会議〜波音〜」の代表なのですが、小学校からの付き合いなんです。 高校卒業後、私は岐阜と長野の県境にある田舎の大学に進学し、彼は上越の看護大に進んでいたのですが、月に1回くらい上越まで遊びに行っていました。社会人になってからも、私は平日休みで、彼は看護師で平日休みの日もあったので、ずっと遊び続けていたんです。

左:木村さん 右:中島さん 木村さん曰く、中島さんは「波音の活動をホップステップのジャンプ!まで発展させてくれる仲間」

彼が地元でまちづくり活動を頑張っているのを見て、協力隊になる前から団体が主催するイベント「てらどまりナイトマルシェ」の立ち上げ初期から手伝っていました。その中で、自分自身も「いつか寺泊に関われたらいいな」という思いが強くなっていき、彼からの誘いもあって協力隊の枠で戻ることを決意しました。

▼「てらどまり若者会議〜波音〜」についてはこちらの記事で詳しく読めます

―― とはいえ、ご家族で完全に寺泊に移住されたわけではないんですよね?

中島さん: はい、妻の仕事や子どもの学校があるので、今でも新潟市のマイホームに帰る二拠点生活を送っています。

―― 中島さんはUターンだからこそ、ゼロからの関係づくりではなく、すでにある地元のつながりを活かせるメリットも大きかったのではないでしょうか?

中島さん: それは本当に痛感しています。全く地縁がないところからコミュニティに入っていくのと違って、地元だと「こいつの息子なら」とか、同級生や先輩後輩のつながりがあります。「この人に相談すれば、あの人に繋がる」というルートに最速でたどり着けるのは、物事を進める上で非常に強力な武器になりますね。地域の方々とのベースとなる信頼関係がある上で活動させてもらえているのは、Uターンならではの強みです。

―― ちなみに、学生時代はどんな風に過ごされていたんですか?

中島さん: 小中は寺泊の学校に通っていましたが、高校はサッカーの強豪校に行きたくて新潟工業高校に通っていました。親から「ずっと試合に出られないかもよ?」と反対されましたが、押し切って進学しました。 朝練に間に合わせるために、寺泊から吉田駅まで親に車で送ってもらい、そこから電車に40分乗って……ドアtoドアで片道2時間かけて通学していました。

通りがかったきんぱちの社長さんと「中島さん、あの件なんだけど〜〜」と雑談スタート。地域に馴染む中島さん。

寺泊の盛り上げとこれからの野望

―― 協力隊として現在力を入れている活動について教えてください。

中島さん:主に3つのプロジェクトに力を入れています。

1. 冬の救世主「熟成魚」

冬の寺泊は海が荒れて、月に2回しか漁に出られない年もあるんです。そこで、市内で飲食店を営み、血抜きによって魚の旨味成分を向上させる「熟成魚」の技術を持つ方と連携し、新たな名物にしようと動いています。生臭さがなく、脂が身全体に浸透して旨味が出るので、魚嫌いの人でも美味しく食べられます。冬場に漁に出られない時の大きな武器になりますし、ふるさと納税の返礼品などにもできたらいいですね。

2. トゥクトゥクのレンタル事業

寺泊地域から車で約15分のところにある道の駅良寛の里わしまと連携し、真っ赤なトゥクトゥクで和島・寺泊・与板地域を周遊してもらう事業の準備を進めています。トゥクトゥクに乗っていると、非日常を感じられて楽しく観光することができます。私は動画クリエイターのスキルを活かして、取扱説明用の動画を制作するなどしています。

3. てらどまりナイトマルシェの運営

そして、最大のイベントが「てらどまりナイトマルシェ」です!昼は賑わうものの、夜は20時で閉まるお店が多い寺泊で「寺泊の夜に笑顔を灯そう!」と始まったイベントです。 昨年はなんと約6,000人もの方にご来場いただきました!今は公園やテニスコートを封鎖してキッチンカーを並べて開催しています。今年は初めて出店者の公募も行い、1日で50件も応募が来るなど、人気イベントになっています。

2026年9月12日(土)17時〜21時開催!「第4回てらどまりナイトマルシェ」

寺泊の夜を熱くする、大人気のナイトイベント!美味しいキッチンカーグルメや、子どもたちが遊べるエリアもご用意しています。海風を感じながら、非日常の寺泊の夜を一緒に楽しみませんか?

開催情報や最新の様子は、公式SNSをぜひチェック!

Instagram:https://www.instagram.com/night_marche_teradomari/

「非日常」が日常になる海辺のワークスタイル

―― 中島さんが思う、長岡市(寺泊)の良さってどんなところですか?

中島さん: やっぱり「海」がすぐそばにあることですね。海を見ると人それぞれ感覚が違うと思いますが、私は「懐かしい」「落ち着く」と感じます。

―― 海を見ながら育ったんですもんね。

去年実際にやったんですが、考え事やアイデア出しをしたい時に、海に足を浸しながらパソコン作業をしたんです。岩に座って、波を感じながら仕事をする。そうすると日常の忙殺を忘れて、良いアイデアが浮かぶんですよね。こういう「非日常が日常になる」ような過ごし方ができるのは、寺泊ならではの魅力だと思っています。 朝、出勤前に魚突きに行ったり、カヤックやSUP(サップ)で釣りをしたりしてから仕事に向かう仲間もいますよ。

―― 最後に、Uターンを検討している方や、長岡市地域おこし協力隊に興味がある方へメッセージをお願いします!

中島さん: 「いつかは地元へ」と思っているなら、色々な地域との関わり方があるということを知ってほしいです。私のように本業を持ちながら協力隊の制度を活用して関わるのも一つの手ですし、定住しなくても「関係人口」として夏の間だけ遊びに来てくれるだけでも大歓迎です!

パソコンとWi-Fiがあれば仕事ができる人には、海が見れて、のんびり過ごせる最高の環境ですよ! まずは一度、リアルな長岡の海辺の暮らしを体験しに来てください。

―― Uターン、そして地元への恩返し。非常に現実的で希望が持てるお話でした。中島さん、本日はありがとうございました!

長岡市地域おこし協力隊が気になったら

宝島社『田舎暮らしの本』2026年2月号、「2026年版 住みたい田舎ベストランキング」では、地域おこし協力隊が多い自治体「全国2位」にランクインしている長岡市。
(隊員数27名:2025年10月末時点)

隊員の活動テーマも、集落での地域振興や農業等にとどまらず、観光、地元就活支援、eスポーツまで多岐にわたります。

この記事を読んで興味を持ったそこのあなた!

ぜひ、得意や、やりたいを活かして一緒に長岡を盛り上げませんか?

長岡市移住定住相談センターでも、相談を受け付けています。

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🔗関連リンク

「長岡市地域おこし協力隊 公式Instagram」🔗https://www.instagram.com/nagaoka_okoshi/

「地域おこし協力隊の募集一覧」🔗https://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisei/cate11/kyoryokutai/index.html

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この記事を書いた人

長岡市移住コンシェルジュ 中島はな
長岡市移住コンシェルジュ 中島はな
兵庫県姫路市出身。大学卒業後、外資系IT企業、新潟市の海運会社を経て2025年9月に長岡市地域おこし協力隊に着任。3度の飯とスウィングダンスが大好き。移住を期にスウィングダンス未踏の地・長岡でサークルを立ち上げ、ダンサー100人を目指して日々活動中。